2011年6月30日木曜日

さようなら、そしてありがとう。


2011年6月22日
「ニャンニャ・ミーア!」でも何度か紹介させて貰った
実家の猫サキが虹の橋を渡りました。
享年22歳。

サキは去年くらいから
足の関節の変形が強くなり、
食事やトイレに行くのやっとでした。
白内障が進み、視力もほとんどなくなっていたようです。
それでも亡くなる前日まで
自力でトイレに行き、懸命に食事摂ろうと試みていたそうです。
フローリングの上を変形した足を引きずりながら
這っている姿はとても痛々しいものでした。


「長生きするのも辛いわね。」
母がよく言っていました。

サキが亡くなる前の日は僕の誕生日でした。
実家で夕食を作ってくれていたので、
仕事が終わってから飛雄吾くんと実家に行きました。

「サキ、昨日から元気がないの。」
母が言いました。

父が病院で貰ってきた薬をサキに飲ませていました。
サキは病院にも薬にも縁のなかった子なので
薬を嫌がって全身の力を振り絞って抵抗していました。
家族みんなでサキを囲み、
思い思いにサキの身体や頭を撫でてやりました。

「もうやめよう。」
結局、その夜、その薬を飲ませるのは止めました。


最期の晩はサキは母と一緒に寝たそうです。
翌朝、サキはぐったりしていたそうです。
そして始めて粗相しました。
母は濡れた床を拭きながら
お迎えが来た事を察知したそうです。

サキを抱き、
優しく撫でてやっていると
魂が抜けていくのを感じたそうです。
口が開き舌がのぞいて、
手足の緊張がすーっと抜けていったそうです。

サキは22年という生涯を
一番大好きだった母の腕の中で終えました。
幸せな猫生だったと思います。


若い頃は好きなように家と外を出入りし、
晩年は庭に出ては日光浴を楽しんでいました。
大きな怪我も病気もせず、
避妊手術以外では数えるくらいしか
病院に行くこともありませんでした。


サキにお線香をあげに
実家に行った際、
ともに17歳の猫のゲンとユウは心なしか
元気がないように見えました。
サキの話をしながらお茶を飲んでいると
サキと仲の良かったゲンが誰もいない玄関の方に向かって
しばらく鳴いていました。
ゲンもユウも何かを感じているのでしょう。

母は泣いてはいましたが、
納得して送り届けたよう見えました。
22年間をともに生きた家族です。


僕らもいつかは迎えなければならないことです。
悔いのないように毎日を大切に
暮らしていきたい。

サキ、
さようなら、そしてありがとう。